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なぜ退職する社員の推薦状を出すのか?

なぜ退職する社員の推薦状を出すのか?

こんにちは。アルムナイ協会 代表理事の笠間です。

突然ですが、社員の方が退職するにあたって推薦状を出された経験はありますか?

私は出したことがあります。推薦状を出すことは、会社としてその子にお墨付きを与えるといった意味を持ちます。海外では、「reference(リファレンス)」と呼ばれています。

辞める社員に対してなぜ推薦状を出す必要があるのか、疑問に思う方も多くいらっしゃるでしょう。そこで今回は、企業が辞める社員に対して推薦状をかくメリットについてお伝えしていきます。

辞める社員のメリット

辞める社員のメリット

辞める社員からすると、メリットはたくさんあります。

まず、推薦状を持つことによって、キャリアや仕事の能力などに説得力を持たせられる点です。おそらく待遇の一つや二つはあげられるのではないでしょうか。

「私はこのような経験をしました」といった方よりも、元々どこかの企業に在職していて「このような経験を積んで、このような実績の方です」と企業のバックアップがある方のほうが魅力的なのは間違いないでしょう。また採用側から考えると、推薦状があるのは大変助かると思います。

次に、推薦状が出ることは「推薦状がもらえるほど、前職の会社と良好な関係を結べている」証明になる点が挙げられます。推薦状は、上司や目上の方との良好な関係がないと、出してもらえないためです。

前述した通り、実は私も、弊社でパートとして勤務していた方に推薦状を書いたことがあります。

ある日、旦那さんの仕事の都合で、引っ越すことになり、引越し先で再就職すると聞きました。そこで、私が作成した推薦状をお渡しすると「家宝にします」と言って大変喜んでくれました。

問題なのは、それをやるメリットが果たして会社にあるのか?といった部分でしょう。

企業側は十分な引き継ぎ時間が確保できる

企業側は十分な引き継ぎ時間が確保できる

企業側にメリットはないのでは?と思う方が大半かもしれません。実は企業側にも、メリットはあります。

まず、退職時期をある程度把握しながら、その方が退職するまでの引き継ぎの準備や新たな人材の確保など十分な余裕をもってできる点です。

普通、社員は会社に黙って転職活動を始め、内定を得ます。そしてある日「内定をとったので、来月末で辞めます」と言われる方が大半です。

社員が推薦状を持って転職活動を始めると考えると、まず推薦状を書いてもらうために「辞める」意志を伝えた上で、推薦状を企業に出してもらうよう頼みにいくでしょう。企業側からすると、「この方は転職先が決まったらやめるんだな」と把握できると思います。

既に転職の内定先が決まり「来月末やめます」と言われるのではなく、あらかじめ辞める意向を伝えた方が、実際に辞めるまでの3〜4ヶ月の期間を準備に当てられる、つまり、推薦状を用意することで「突然辞める」ことはなくなるでしょう。

推薦状を出すことは、辞める社員にも企業側にもメリットはある

推薦状を出すことは、辞める社員にも企業側にもメリットはある

今回は、辞める社員のメリットと、企業が辞める社員に対して推薦状をかくメリットについてお伝えいたしました。

推薦状を出すことは、辞める社員にとっても企業側にもメリットのあるものです。

もし辞める社員に推薦状を依頼され、その社員が信頼できる方であれば書いてみるとよいかもしれません。

アルムナイ協会では、会社と社員が在職・退職の枠を超えて、永続的なパートナーシップの構築や、アルムナイ制度を活用した社員の成長と定着、さらなる会社の成長をもたらすお手伝いをしています。

詳しくはコチラよりお気軽にご相談ください。

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