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部下に退職を告げられたら 〜引き留め編〜

こんにちは。アルムナイ協会 代表理事の笠間です。

今回は、部下から突然退職の意思を告げられた時の、上司のとるべき対応についてお話しします。

今このブログを読んでいる方の中にも、まさに今日、大事に育てた部下から「退職したいです」と告げられ
動揺している方がいらっしゃるかもしれません。
管理職となれば、部下から退職の相談を受けるときがくるはずです。
そんな時、どのような対応をすれば退職を引き止めることができる
もしくは円満に良好な関係を保持したまま退職をサポートできるのでしょうか。
4つ、ポイントに絞って解説します。

1. まずは話してくれたことに感謝しよう


ほとんどの方が、会社だけでなくアルバイトや部活・習い事などを「辞める」という経験をしたことがあると思います。
みなさん、初めてそれを口に出す時、とても緊張しませんでしたか?退職の意思を告げてくれた部下もきっと同じです。
まず伝えてくれたことの感謝をし、受け止めましょう。

間違っても、開口一番に怒ったり否定したりしてはいけませんよ。
驚きで感情的になってしまうかもしれませんが、まずは落ち着いて話を聞く態勢に入りましょう。

2.本音を聞き出そう


退職を引き止めるには、その理由を聞き出し、会社を辞めずとも解決できる悩みかどうかを判断しなくてはなりません。
しかし、ある転職サイトの調査では、退職者の約7割が会社に本当の退職理由を伝えていないそうです。
おそらく退職を決意した部下は、本音を隠し上司に了承を得てもらえるような理由を考えてくると思います。

プレゼントと同じです。本当の退職理由(プレゼント)を、
無難な理由といつもと違った神妙な雰囲気(ラッピング)で包み隠し
「受け取ってもらえそう」な状態で渡してくるのです。
その包装紙を優しく剥がし、本音を聞き出しましょう。

3.優しくツッコミを入れてみよう


冒頭で、とにかく「怒らない」・「受け入れる」を徹底するようお話ししましたが
本音を聞き出すにはいくつかの問答が必要です。
「怒らない」・「受け入れる」の姿勢はそのままに、軽く論破していきます。
全く口を挟めない、というような退職理由はありません。

(例)

他社に内定が決まって…
→おめでとう。その会社だったら何が実現できる?今の会社でできないことは何かな?

家庭の事情で…
→退職・転職したら状況は変わるのかな?

独立してみたくて…
→会社に所属しているとダメな理由はなんだろう?教えてくれる?

給与条件が…
→どれくらいの収入を目指している?そこに到達できない理由を考えよう。

1つの理由に対しつっこみが入ると、また別の理由を提示してくるかと思います。
それを繰り返すうち、3〜4個目で本音が出てくるはずです。
それが、本当に扱わなくてはならない問題です。

4.その後の対応


本音を聞き出したら、その問題を解決できるか考えます。
業務量の調整や部署の異動、雇用条件の見直しなど、
退職せずとも解決できる課題であれば上司として尽力してあげましょう。

検討したうえで、退職するほうが幸せだ(自分なら退職する)と思うのであれば、
部下が「パワフルに辞める」ようにサポートしましょう。
「後ろ向き」な選択ではなく「前向き」を超えて「パワフル」に。
退職してもこの先ずっと関係を続けていけるような、そんな雰囲気で見送りたいですね。


アルムナイ協会では会社と社員が在職・退職の枠を超えて
永続的なパートナーシップを築けるような風土をつくることをゴールとしています。
アルムナイ制度の導入をご検討の担当者様、ぜひご相談ください。

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