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「アルムナイ」との出会い

アルムナイとの出会い

こんにちは。アルムナイ協会 代表理事の笠間です。

これからブログを書き始めるにあたり
まずは私と「アルムナイ制度」との出会いについてお話ししたいと思います。

アルムナイ制度とは

現在に至るまで、私は10人ほどの小さな社会保険労務士事務所に勤めていました。
少ない人数で回している会社ですから、1人1人の裁量が大きく
忙しいけれど充実した毎日を過ごしていたのですが…。

ある日、同僚が1人退職してしまいました。
しかも突然に。
1人の抜けた穴は大きく、皆でその穴をカバーするのは大変なことでした。

半年後、また同僚が退職してしまいました。また、突然に。

このようなことが繰り返し起こることに、私はだんだんと疑問が湧いてきました。
なぜ、みんな突然辞めてしまうのだろう。

退職者が出るたび突然、今まで以上に忙しくなる日々ってなんなんだ—

考えて、見えてきたことは「皆”突然”辞めた訳ではない」ということ。

きっと色々な事情があったり、会社への不満が募ったりして、さまざまな葛藤を経て
「退職する」という結論に至ったのでしょう。
退職すること自体はしょうがない、私だって定年までこの会社に勤めるつもりはない。
そうだとしても、それが周囲に知らされるのは退職が決まってから。
退職が決まった同僚と、残る私たちとの間には、あっという間に見えない壁ができて
なんとなく気まずいまま関係が終了してしまう。

会社と社員、双方が抱える、「退職する」ということに対するタブー感に、私は大きな違和感を覚えました。

そんな時、私は一冊の本と出会います。

『ALLIANCE アライアンス―人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用― 著/リード・ホフマン』

“変化が激しい時代に、従来の終身雇用では時代のスピードに対応できない。
人は企業とではなく仕事と契約し、かつ企業とも信頼で結びつく。変化に対応する組織の新たな雇用を提唱する。”


この本を読み、私は「今の日本の会社に足りないのはこれだ!」と強く思いました。
たとえその企業に在籍していなくとも、「在籍していない」だけで、企業と人とが関係を構築していくことが可能であると知ったのです。

では、「在籍していない」が、自社のビジネスに理解が深く、知見のある人は誰なのか。
いうまでもなく、今まで共に働いてきた元従業員=退職者ですね。

そこから私はこの「アルムナイ制度」について勉強をスタートし、今に至ります。

実際、ずいぶん前から、日本の法律では「働き方改革」を推進するための整備がされてきていました。
リモートワークやテレワーク、それに伴うフレックス勤務等はコロナ禍でこそ普及しましたが
もともと法律として利用可能な制度だったということは、知らない人も多いのではないでしょうか。
ただ、企業がその制度を導入しなかった、してもほとんどの人が利用しなかっただけに過ぎないのです。

さまざまな働き方を応援する制度はあるのに利用しないのはもったいない。
新しい制度を取り入れて、時代と共に柔軟に動いていける企業こそが
慢性的な人材不足のこの時代を乗り越えていけるのではと思いました。

近年、日本でも「アルムナイ制度」を取り入れ始めた企業が出てきましたが
まだまだ知らないという人事担当者や経営者の方も多いと思います。

この画期的な制度をもっともっと日本の企業に浸透させるのが私たちアルムナイ協会のミッション。
今後も、アルムナイ制度の構築・運用に関するコンサルティングサービスや
アルムナイ制度に関するセミナー・研修を行ってまいります。

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